赤坂氷川神社の「夏越の大祓式」に参加してみた
そもそも「夏越の大祓式」の読み方が分からない人は多いと思う。「夏越」を「なつこし」や「かえつ」などと読みそうだが、正式には、「なごしのおおはらえしき」と読むのだ。と偉そうに書いてはいるけど、実際は参加してみて得た知識。今回は赤坂氷川神社の「夏越の大祓式(なごしのおおはらえしき)」に参加して得た知識をレポートしました!!!
1.「夏越の大祓式」は初詣と同じようなもの?
今でもそうだが、日本は地震・洪水・噴火など自然災害が多い。その上、昔は疫病などが多かったそうで、特に梅雨どき、食べ物が腐りやすい時期に人が多く亡くなっていたらしい。そこで半年間の穢れ(けがれ)をお祓いして、残りの半年間の無病息災を祈願していたのだとか。そう考えると新年を新たな気持ちで無病息災を祈願する初詣と同じような行事なのかも。しかし、一千年以上前から続いているそうで、そのことには本当に驚いた。
さらに驚いたのが、参加している人の多さ。実際に氷川神社に行ってみると500人くらいはいそうな感じ。初詣やお祭りなら分かるが、これだけの人が集まっているとは正直本当に驚いた。この行事を知らなかった私が無知なだけ?
2.形代(かたしろ)に穢れ(けがれ)を移す?
受付でまず人の形をした「形代(かたしろ)」というものに、自分の穢れを移す。これもびっくりしたことだが、形代はひな人形の原型でもあるらしい。もともとはひな人形も人の身代わりに厄を引き受けて、川や海に流すものだそう。小さい時に家に飾っていたひな人形のことを考えると、う~ん複雑。ともあれ、自分の穢れを人型に移す。何かいっぱい溜まってそう…。
そして後、列に並んで神事に参加。でも、人が多くて社殿の中には入れず(泣)ぎりぎりに来た私たちがいけないので、社殿前で参列。ちゃんと神主さんが外まで出てきてお祓いしてくれたから良かった。
3.「茅の輪(ちのわ)」を3回くぐる
お祓いの後は「茅の輪」を3回くぐる。これも後から分かったことが、もともとある神様が旅をしていて、村で泊まる家を求めていた。最初の人は金持ちなのに断られ、次の人は貧乏だけど、精一杯のおもてなしをしてくれた。そのお礼に、丸い茅という植物を腰につければ疫病にかからないことを教えた。その通りにしたら貧乏の人の家は、永く栄えたそうな。まさに日本昔話に出てきそう。
この丸い茅の輪が、時代とともに大きくなって、今ではそれをくぐって清めることになったのだとか。3回くぐるのにも理由があって、神主さんがよくバサバサと振る?やつも3回で同じだとか。
4.夏越ごはん???
一通り行事が終わった後、境内を見ると人だかりが。「夏越ごはん」なるものが、先着200名に配布されていた。この「夏越ごはん」も行事に因んで、茅の輪をイメージした丸いかき揚げ、神様をもてなした時の雑穀米、邪気を払う赤い色の野菜などが使われているらしい。当然間に合わなかったので、並んでいるものを写真だけ撮らしてもらった。どこかで食べることはできないかと聞いてみたら、すでに多くの飲食店やスーパーでも売られているらしい。悔しいから早速買って今日の晩御飯にしよっと。
知らないことづくめであったが、何か日本の文化を知ることもできたし、お祓いを受けてすっきりした感じになれたし、残り半年、またやる気が湧いてきた!明日からまた頑張るぞ!
※本記事は赤坂在勤ライターE氏(女性)が執筆しました。
イベント情報
場所 赤坂氷川神社
住所 港区赤坂6-10-12
時期 2018年6月30日
ホームページ 赤坂氷川神社
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