大分発の立ち食い十割そば 2510(ニゴジュウ)
今週末の土日(7月28日・29日)に関東地方に上陸すると予想されている台風12号。天気予報によると太平洋上で東から西にカーブするという珍しいコースをたどるらしい。台風を甘くみるつもりはないが、連日の猛暑で「そろそろまとまった雨が欲しいなぁ」と感じる関東と、西日本豪雨で甚大な被害にあった西日本の被害拡大を避けている理想的なコースな気がする。(西日本を中心とした大雨により被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。※編集部)とはいえまだまだ暑いこんな日のランチに食べたくなるのは蕎麦だ。そこで豪雨からの復興を願って大分県から赤坂に進出してきた立ち食い蕎麦屋さんに向かう(貧乏な筆者にできる支援活動)。
向かったのは、「立ち食い蕎麦 二五十」というお店だ。看板には「2510」と英数字で表記されているため、ニセンゴヒャクジュウと読んでしまいそうだが、読み方はニゴジュウ。掛け算の「2×5=10」が語源と言われる大分県の方言らしく、誰でも知っている掛け算ということで「当たり前」という意味らしい。そんな「二五十」のホームページを見てみると、大分県に本社を構えるJoyfullというファミリーレストランチェーンが運営しているお店で、その「Joyfull」は赤坂にも出店(赤坂3-17-1)しているのだ。ちなみに「二五十」は、以前に紹介した「鳥酎」「金子屋」「水野」のすぐ近く。
オーダーしたのは、2枚もり(¥650)とかき揚げ(¥100)だ。この値段から勘が良い方はお気づきかもしれないが、実はこのお蕎麦屋さんは立ち食い蕎麦屋。不思議な事にお隣の虎ノ門や四谷は、美味しい立ち食い蕎麦店が多いが、赤坂は立ち食い蕎麦店が少ない。そこで満を持して2018年1月30日に開店したようで、なかなかの盛況ぶりだ。その特徴はお店で打っている十割そば。このお店の値段設定で十割そばと考えると企業努力を感じられる。繁盛するのも頷ける味だ。
つなぎを使わずにそば粉を打つ十割そばのほかにも特徴がある。「安曇野産本わさび」だ。安曇野(あずみの)とは長野県中央部に広がる松本盆地の北西部に位置するわさびの名産地。まさか立ち食い蕎麦の店で本わさびを使うとは、と驚いてしまうが、最近の立ち食い蕎麦は美味しい店も増えており、その進化には目を見張るものがある(ちなみに筆者は立ち食い蕎麦がとても好き)。
また、かき揚げは、オーダーから揚げるため、サクサクでアツアツの揚げたてを提供してくれる。以前に紹介した「みまき」もそうだが、作り置きする店は減っているように感じる。立ち食い蕎麦好きの筆者が教える「揚げたてを出す店」の見分け方は、天婦羅を別皿に盛るか否かである。別皿に盛っている店は揚げたての店が多い。
日本だけでなく、世界中の料理や素材を扱う飲食店がある赤坂。不幸にも災害に被災された地域があれば、支援の意味を込めてその地域に所縁のあるお店で食してみるのもいいかもしれない。筆者にとっては蕎麦に満足しつつ、些細でも支援になったかなと自己満足できる食事となった。
※この記事は赤坂在住在勤のライターA氏が執筆しました。
お店情報
店名 立ち食い蕎麦 二五十 赤坂店(ニゴジュウ)
TEL 03-5545-1010
住所 東京都港区赤坂2-8-12 デュオ・スカーラ赤坂1F
ホームページ https://www.joyfull.co.jp/shop/2510/
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