赤坂氷川神社の「夜桜参り」に行ってみた
赤坂氷川神社へは、たまに参拝に行くが、夜のお参りができるということなので、仕事帰りに参加してみた。いつもは17時30分に閉門になるので、昼の風景とは全く異なり、灯りに照らされた参道は非常に幻想的。早速お参りを済ませ、境内広場へ。天候に恵まれたうえ、今年は気温も高かったので、境内の桜も満開に。夜の桜を愛でながら催しものを愉しみ、ホッピーを飲む。普段の神社では味わえず、特別な感覚に包まれる。
この日は3つの催しものがあった。
1つ目は「雅楽の調べ」。テレビで雅楽を見たことはあるが、直接見るのは初めて。何でも1,300年の歴史を有し、複数の楽器を同時に演奏するのは雅楽が最初で、世界最古のオーケストラとも言われているそうだ。静寂に包まれた夜、ライトアップされた桜を背景に、舞の奉納があった後、雅楽の音が響きわたる。西洋の楽器とは異なり、自然素材の楽器なので、独特の音が特徴的。
2つ目は、越中おわら愛好会山端社中(えっちゅうおわらあいこうかい やまはなしゃちゅう)による豊年踊りだ。本場富山県では「おわら風の盆」では、3日間に亘り、哀切感に満ちた旋律にのって、坂が多い町の道筋で無言の踊り手たちが洗練された踊りを披露されるそうだ。風によって稲が倒されず、その年の豊作を風の神様に祈願する意味が込められたこの踊りは、神秘的に感じる踊りでもある。後半は、一般参加者も巻き込んで輪になって踊る輪踊りも行われ、参加型の催しであったので、非常に楽しむことができた。
最後は、赤坂氷川混声合唱団による合唱だ。「ふるさと」をはじめ、童謡や唱歌など昔良く耳にした歌が境内に響き亘り、自然と一緒に口ずさんでしまう。歌っていた当時のことが思い出され、懐かしい気持ちに浸ることができた。
聞くところによると、「夜桜参り」は今年3年目で、催し物も年によって変わるらしく、食べ物、飲み物の持ち込みは自由であるとのこと。名所の公園での花見も悪くないが、喧騒から離れ、穴場での花見は一押しである。
※本記事は赤坂在勤ライターE氏が執筆しました。
イベント情報
場所 赤坂氷川神社
住所 東京都港区赤坂6-10-12
時期 2018年3月27日(火) ※2019年も開催予定
ホームページ 赤坂氷川神社
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