日本みなとの美の祭典「海湊山湊」に参加してみた
仕事の関係で港区役所に足を運んだ際、たまたま港区Kissポート財団主催「海湊山湊」のイベントポスターが目に入った。「伝統芸能~モダン舞踊&竹と藍の体感ギャラリー」と題し、8月2日(金)と3日(土)の2日間に亘って開催されるそうだ。
普段そういう類に縁は無いのだが、たまには日本の伝統文化に触れるのも良いかと思い、土曜の講演を観に行くことにした。入場料2,000円という金額を、高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれだが、4つの演目があるため、1つ500円とすれば割安に感じる。
開催場所の港区赤坂支所の区民ホールに初めて入ったが、思った以上にしっかりしている。勿論本格的なコンサート会場や映画館と比較するとややステージが狭いとも思うが、区の施設にしては十分すぎる施設であるとも感じた。
最初のステージは「お囃子」の演奏だ。何でも赤坂氷川神社のお祭りで、山車に乗って演奏する地域のお囃子チームらしい。小学生から中学生だろうか、お祭りの映像を背景に、お囃子がリズミカルに演奏される。最近お祭りに行くことなどなくなってしまったが、やはりお囃子は日本人の心に響く。懐かしい幼少期を想い出しながら耳を傾けることができた。
次のステージは「雅楽」の演奏だ。未だかつて雅楽というものを見たことがないため、知識が全くない。神主さんみたいな格好の人が、さまざまな楽器で平安時代に流れるような曲(私の勝手なイメージ)を演奏する。良かったのはただ演奏するだけではなく、雅楽の歴史や楽器を紹介しながら演奏してくれたことだ。これなら全くの初心者でも入っていきやすい。日本独自の音楽で世界最古のオーケストラということには驚かされた。
次は「能×現代音楽」。能の「和」とオーケストラ「洋」を組み合わせた音楽。普段鼓の演奏を背景に、仮面をつけた人が演ずる、所謂「能」の印象はなく、新しいタイプの舞台であった。最後に「越中おわら節」という踊りだ。もともと豊作を祈る踊りが今も伝承されており、本場富山県ではかなりの観光客が訪れるらしい。さまざまな踊りを披露した後、希望者をステージに上げて一緒に踊る。観客からステージが近く感じる、アットホームな舞台であった。全体的には非常に新鮮味のある企画であった。1つの講演で4つの演目もお得感満載であり、貴重な体験ができる舞台であった。日本の伝統文化がそのまま継承されるもの、形を変え、世界と融合していくもの、来年のオリンピックを控え、「日本」を考える良い機会となった。
※本記事は赤坂在勤ライターEが執筆しました
イベント情報
場所 赤坂区民センター
住所 東京都港区赤坂4-18-13 赤坂コミュニティーぷらざ内
時期 2019年8月2日(金)〜8月3日(土)
ホームページ 港区公式ホームページ
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