都心に佇む、暖かいそば処「水内庵」

猛暑日が続くせいで、食欲が湧かない今日この頃、さっぱり蕎麦でも食べようと、赤坂アークヒルズ２階の「水内庵」に行った。何度か足を運んだことはあるが、いつも会社員を中心に混雑している。それでも店員が多い上に、テキパキと接客をするので、回転が良く、待つことは殆どない。お客さんの顔を見ただけで「いつものでいい？」という気さくな会話は、常連も多い上、店とお客さんの距離感が近いことの表れだろう。

席に通されメニューを眺めるも、種類が多いお店なので、いつも何を食べるか迷う。さまざまな蕎麦を想像することに加え、店内に漂う蕎麦の香りが、店に入るまで全然無かった食欲を掻き立てる。迷ったあげく、いつも最終的に落ち着くのがお得なランチメニューだ。「かけそばとご飯もののセット」で1,000円前後は、この赤坂では割安感がある。ご飯ものはカレーやとろろごはん、ひれカツ丼などランチメニューもバリエーション豊富。

ただ、流石に今日は暑いので、いつものかけそばセットではなく、単品のざるそばとえび１本天丼を注文。このお店の特徴の一つが蕎麦の量だ。働き盛りの会社員が多いせいなのか、あきらかに通常の店よりボリュームがあり、セットの蕎麦だけでも十分空腹を満たせる。山葵好きの筆者は、蕎麦猪口にたっぷり山葵を入れ、蕎麦つゆと合わせる。一度箸をつけたらもう止まらない。ピリッとの山葵の効いた、喉越しの良い蕎麦が、どんどんお腹に入っていく。そして合間に手をつけるのが、えび１本天丼。尻尾まで身が詰まった、ぷりっぷりの大きなえびに、タレの絡んだご飯は、さっぱりした蕎麦との相性抜群だ。結局食欲不振は何のその、あっという間にぺろっと完食してしまった。
都心の高層ビルの中にも関わらず、どこか懐かしく温かさを感じるお薦めの店だ。

※本記事は赤坂在勤ライターEが執筆しました

お店情報

店名 水内庵（ミノチアン）
TEL　03-3584-6381
住所 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル2F（地図を見る）
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