赤坂の隠れた大衆中華の名店!「珉珉」
赤坂駅から散歩を楽しむように赤坂通りを乃木坂駅の方へと向かう。右手に赤坂小学校が見えたら右折しよう。5分程度歩き、左手の路地に入ると見えてくるのが「珉珉」だ。知る人ぞ知る赤坂で大人気の中華の店で、筆者も大好きなお店だ。
「珉珉」や「みんみん」という名前の大衆中華や餃子店は、全国に数多くある。例えば、宇都宮ギョウザを代表する「みんみん」や大阪の餃子チェーン店「珉珉」。それらの源流と言われているのが、渋谷の恋文横丁に昭和27年に開業した伝説の餃子店「珉珉羊肉館」らしい。残念なことに「珉珉羊肉館」は閉店してしまったが、その直系の店と言われているのが、今回紹介する赤坂の「珉珉」なのである。歴史ある餃子の名店なので、筆者がオーダーするのも、もちろん餃子だ。
この店の餃子で特徴的なのが、美味しい餃子そのものだけでなく、そのタレ。配分は個々人の好みがあるとしても、醤油とお酢とラー油を混ぜたものが一般的な餃子のタレだろう。しかし赤坂珉珉ではその一般的なタレはご法度。小皿に醤油を入れて付けダレの準備をしようものなら、すぐに名物女将さんから「あれ?あんた、うちの餃子の食べ方知らないの?」とSTOPがかかるので、注意が必要。赤坂珉珉の流儀は、お酢と大量のコショウだけで付けダレ作る。しかもなぜか女将さんが作ってくれるのだ(餃子をオーダーした瞬間からつくり始めてくれる)。女将さんの餃子への愛とこだわりがあるがゆえのサービスだろう。
焼き目がカリッと焼けたよく焼き気味の餃子は通常よりもやや大きめ。餡にもしっかりと味付けがされているので、タレをつけなくても十分に美味しいが、女将さんのお手製の直伝のタレをつけると、何も付けないよりも餡の味が引き立つような気がするのだ。一説によると、お酢には、油の分子の表面に膜をはって、舌が、他の味を感じやすくなる効果があるとか、ないとか。。。
餃子だけでランチを済ませても物足りない。そこでオススメなのが、珉珉のもう一つの看板メニューである、「ドラゴン炒飯」だ。ニンニクとニラがたっぷり入っているのが特徴で、焼き餃子と並んで珉珉を代表する味だ。周囲を見渡すと来店する多くのお客さんが餃子とこのドラゴン炒飯の2品を注文している。頻繁にこの店に訪れる筆者からすれば、これ以外を頼んでいるお客さんを見ると、「日頃から使って他のメニューに行くほど2品を食べた常連の玄人か、看板メニューを知らない初めて入店した一見のお客さんだな」と思ってしまうほどだ。この炒飯、とても美味しいが、問題はクチの匂い。食べた翌日まで続くので、翌日にデートや打ち合せを控えている方は、注意が必要。
ちなみにこの店はグルメ系の有名雑誌などの多くのメディアに掲載された実績がある。明るい女将さんの人柄も魅力的だ。女将さん曰く「1日で最高でお米27升分の炒飯を作った」と豪語していた。キロ換算で48.6kg分の炒飯って本当か?と疑ってしまうが、実際に食べればそれも、あながち嘘じゃないと思わせるほどの味なのだ。
※本記事は赤坂在勤在住のライターA(30代独身男)が執筆しました。
お店情報
店名 珉珉(みんみん)
TEL 03-3408-4805
住所 東京都港区赤坂8-7-4(地図をみる)
ホームページ 外部サイト
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